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第1章 雪の地下牢


まだ桜が散り終えていない4月の初旬。 瀬戸内の小さな島、渚島。
瀬戸内の青々とした海と、山の緑が美しい風景を織りなす中、
林の中の小さな小道に、2人の少女の姿があった。

広美は陸上クラブの活動が終わった後
親友の春香とともに下校中であった。


少女たちは、地方の学校では典型的な
丸襟ブラウスと吊りスカートの制服を身に纏っていた。

彼女の小さな体を包み込む真っ白い半袖丸襟ブラウスからは
華奢ながらも健康的な両腕がすらりと伸びていた。
紺色の短い吊りスカートと、真っ白なブラウスが
初々しいコントラストを描き、少女たちの笑顔に花を添え
青空の下、楽しそうな表情で下校していた。


やがて少女たちは、分かれ道の三叉路に差し掛かった。
いつものように、

「春香ちゃん、またね!」
「広美ちゃん、また明日ね!」

と言って、手をぶんぶんと振りながら別れたのであった。
それは、本当にいつもと変わらない、楽しい春の日のはずだった。
そう・・・雲一つ無い青空と、生い茂る島の緑。
美しい少女時代の思い出となるべき、1日のはずだった。


2人が別れて、それぞれの家へと歩き出した直後・・・
空から突然強い光のようなものが舞い降りてきて
広美たちの体を覆った。

「キャッ!?」


冒頭web
画像提供:浮遊様


まばゆい光りに囲まれ、広美は、そのまま意識を失ってしまった。



-----



それから一体何日、何時間たったのだろうか。
広美の両腕に金属の冷たい感触と、抜けるような痛みが走る。
そして、まるで真冬のような空気の冷たさが
夏服姿の広美を体の芯から凍えさせた。

半袖の華奢な両腕と、短い吊りスカートから出た太ももには鳥肌が立ち
小さい体は小刻みに震えていた。
広美の小さな口からは、呼吸に合わせて真っ白な息が漏れていた。

「・・・ううっ・・・寒い
 ・・・ここは・・・どこ・・・?」


P13.jpg


広美が目を覚ますと、そこは薄暗い地下牢のような場所であった。
壁は重厚な石で覆われており、
至るところに不気味に黒光りする鉄枷が鎖で吊り下げられていた。

上方の小さな窓には、太くて頑丈そうな鉄格子が嵌っていた。
小さな窓の外は薄暗く、外の様子はよく見えなかったが
なにやら小さな白いものがふきこんでいる・・・それは小雪であった。

広美は、冬でも半袖の制服を着ているような元気な少女であったが、
この地下牢の冷気の過酷さは、瀬戸内の冬の寒さとは比較にならなかった。


上を見上げると、両手首には黒光りのする、幅1cmはあるであろう
分厚い鉄枷が食い込むようにきつく嵌め込まれており、
壁から生えた頑丈そうな鎖に高く吊り上げられていた。
華奢な広美の両腕と、頑丈そうな鉄枷はあまりに不釣り合いであった。

「・・・なに・・・これ・・・?」

広美は、絵本に出てきた囚われのお姫様が鎖に繋がれる様子を思い浮かべたが
それはあくまでも架空の物語でのこと。
無骨な鎖が自分の両腕を拘束する様子は、およそ現実の光景には思えなかった。


P121434.jpg


手枷は、子供用にわざわざ小さく作られているらしく、広美の細い手首を
がっちりと容赦無く締め付けていた。
一番辛いのは、広美が若干小柄であるゆえに、つま先立ちになってしまうほど
高く吊り上げられていることであった。
少女がここに繋がれてかなりの時間が経っているらしく
吊られた四肢や肩に骨が外れるような痛みが走っていた。

「ぅぅ・・・痛いよ・・・。 ここはどこなの・・・?
 ・・・どうして私・・・縛られてるの・・・?
 誰か・・・助けて・・・」

広美は鉄枷が食い込む両手のこぶしを強く握り締め、目頭に涙をうっすらと溜め
カチャカチャと鉄枷の鎖を鳴らしながら、過酷な境遇に耐えていた。
哀れな広美は、つま先と華奢な手首に食い込む鉄枷に体重を分散させながら
自重による手首の痛みと、雪の寒さに耐えなければならなかった。

「そうだ、わたしはきっと夢を見ているんだ・・・
 そういえば、昨日、お姫様が悪者に捕まる本を読んだんだっけ・・・
 お姫様は勇者様に助けられて・・・」

苦痛のあまり、広美は意識を夢に投げ出した。


-----


「・・・うぅ・・・ぅぅぅ・・・」

それから何日、何時間たったのだろう。
この悪夢はいつまでたっても醒めてくれず、苦痛と疲労で
広美は憔悴していた。

顔には涙の流れた跡がいく筋も流れ、
肌の露出した内股には、小水の跡が残ってた。

酷寒の地下牢に、夏服姿のまま鎖に繋がれ、
食事も排泄の世話もないまま長時間放置される・・・
およそ、華奢な少女が耐えられるような仕打ちでは無かった。

「うう・・・誰かたすけて・・・
 痛いよ・・・鎖をはずしてよぉ・・・」

地下牢に広美のすすり泣きの音と、鎖の擦れる音が
カチャカチャと響き続けていた。
鉄枷に吊るされたままの両腕はすでに血の気を失い、感覚を無くしかけていた。

両脚には力を入れることもできず、少女はただグッタリと
鎖に身を預けることしかできなかった。
両手にきつく食い込む枷の痛みに顔をしかめながらも
広美はただその苦しみを受け入れ続けるしか選択肢がなかった。

鉄格子の嵌った窓からは、相変わらず小雪が吹き込んでおり、
身動きの取れない夏服姿の広美を冷気が苛んだ。

広美の繋がれた手枷は、意図されたものなのか
小さな窓から吹き込んだ雪が降り落ちる場所に設置されていた。
まさに、この狭い地下牢の中でも特等席と言うべき過酷な枷であった。

肌の露出する華奢な両腕と両足には、雪が休むことなく舞い降りたため
びっしりと鳥肌で覆われ、小さな体はカタカタと小刻みに震えていた。
両腕が吊るされたままのため、腕をさすって暖める事も許されなかった。

食事も与えられないまま繋がれていたため、
お腹はクークーと可愛らしい音を立てていた。
小窓の外は相変わらず暗かった。


img006_20121021211513.gif
(画像提供 右衛門様)



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